本の虫 8
こんばんわ。お元気ですか?
アパートの1階に住んでるのですが、
上の子が今わーんって泣いてます。
大丈夫かーい??
さて、吉本ばなな改めよしもとばななはあまり好きじゃない!
と思っている私なのですが、
最近移動が多くて多くて。
本が読みたくてたまらない。
しかしながらそうそう本屋ばかりにも行っていられない。
ということで、私の人生でも珍しい
読み返し期が続いてます。
今日読んでたのは『キッチン』。
受験問題にもなるほどの有名作です。
うーん、、、相変わらずやっぱりばななさんは
とりたてて好きになれないのですが、
でも彼女の描く、非現実的な男女の距離感に
不思議と共感してしまうのが悔しいところ。
今日もその麻薬的感覚の渦の中にまんまとはまってしまいました。
だけど読んでみるものですね。
2度目に読んで、素直に共感できる言葉がありました。
「カツ丼の出前に来たの」私は言った。「わかる?ひとりで食べたらずるいくらい、おいしいカツ丼だったの。」
わかりますか?
たった数日だけれど、離れて過ごしている2人。
なぜかわかってしまう、彼の心のせつなくるしい揺らぎ。
それを打ち破りたくて、タクシーを飛ばして彼の元へ。
小説の流れにそってこのシーンを見ても、
何のロマンスも色気も感じません。
しかもカツ丼って(笑)
さらに彼女は、彼にこれを届けるために、
既に鍵のかかってしまった旅館の、壁や屋根をよじ登るのです。
カツ丼を持って。
正直、こんなマヌケな彼女のことを私は冷めた目で見ています。
この物語の出来事も、とても入り込めずに見ています。
けれど、この、「ひとりで食べるのはずるい」という感覚だけは
ぴしゃり と私のこころにハマりました。
このお話の中で、私がただひとつだけ、
無条件降伏して共感して契約書にハンコ押しちゃったくらいの台詞でした。
そういう一文に出会うかもしれないスリルがたまらなくて、
そういう一文を逃すのが悔しくて悔しくて、
今日も私は本の雑食を続けてしまうのです。
アパートの1階に住んでるのですが、
上の子が今わーんって泣いてます。
大丈夫かーい??
さて、吉本ばなな改めよしもとばななはあまり好きじゃない!
と思っている私なのですが、
最近移動が多くて多くて。
本が読みたくてたまらない。
しかしながらそうそう本屋ばかりにも行っていられない。
ということで、私の人生でも珍しい
読み返し期が続いてます。
今日読んでたのは『キッチン』。
受験問題にもなるほどの有名作です。
うーん、、、相変わらずやっぱりばななさんは
とりたてて好きになれないのですが、
でも彼女の描く、非現実的な男女の距離感に
不思議と共感してしまうのが悔しいところ。
今日もその麻薬的感覚の渦の中にまんまとはまってしまいました。
だけど読んでみるものですね。
2度目に読んで、素直に共感できる言葉がありました。
「カツ丼の出前に来たの」私は言った。「わかる?ひとりで食べたらずるいくらい、おいしいカツ丼だったの。」
わかりますか?
たった数日だけれど、離れて過ごしている2人。
なぜかわかってしまう、彼の心のせつなくるしい揺らぎ。
それを打ち破りたくて、タクシーを飛ばして彼の元へ。
小説の流れにそってこのシーンを見ても、
何のロマンスも色気も感じません。
しかもカツ丼って(笑)
さらに彼女は、彼にこれを届けるために、
既に鍵のかかってしまった旅館の、壁や屋根をよじ登るのです。
カツ丼を持って。
正直、こんなマヌケな彼女のことを私は冷めた目で見ています。
この物語の出来事も、とても入り込めずに見ています。
けれど、この、「ひとりで食べるのはずるい」という感覚だけは
ぴしゃり と私のこころにハマりました。
このお話の中で、私がただひとつだけ、
無条件降伏して共感して契約書にハンコ押しちゃったくらいの台詞でした。
そういう一文に出会うかもしれないスリルがたまらなくて、
そういう一文を逃すのが悔しくて悔しくて、
今日も私は本の雑食を続けてしまうのです。
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by ballade-T
| 2007-04-15 18:59
| ほんのこと。